生け花の基本中の基本(その1)

生け花

本日は生け花の基本を解説したいと思います。

皆さんも生け花は色々な決まりごとがあったりと難しいイメージをお持ちの方も多々いらっしゃると思いますが、実は非常に単純な構成でできています。各流派で奥義と言われる複雑な花型も多々存在はしますが日常で活けるには難しすぎます。

今回は誰でもできる生け花の基本を解説していきたいと思います。

自己紹介の通り私は複数の流派を経験及び研究しておりますので単純な我流ではありませんのでご安心ください。

生け花の基本型の解説

まずは下の画像をご覧ください。※以下、池坊の役枝呼称で解説していきます。

中心には真(しん)と呼ばれる役枝を配置しています。この真はこれから活けるどの花材よりも長いものです。中心線を固めるものでまさに生け花作品の核であり主役と言って良いものです。

次に二番目に長い役枝の副(そえ)を配置していきます。

副(そえ)は真(しん)に対して左へ傾けます。各流派での統計では真(しん)から30度ほど傾けるのが一般的なようです。ちなみに草月流や安達流では45度程度としておりますが真(しん)が同方向に15度ほど傾斜させているので実質変わりません。(より華やかさを演出するのであれば草月流や安達流の方が個人的には良いと思います。)

次に一番短い役枝の体(たい)を配置します。

この体(たい)という役枝は長さや角度含めて各流派で様々です。生け花の花型を演出する上で非常に重要なもので今回は池坊の生花に準じる形で40〜45度程度に抑えました。

最後の仕上げは

最後に副(そえ)と体(たい)を前方に傾けて遠近感を演出していきます。下の画像をご覧ください。

画像に見るように体(たい)を副(そえ)より前方に傾けた方が全体のバランスが良くなります。

これが生け花の基本型です。

簡単ではないでしょうか?

どの流派もこれを基本とした派生型で独自色を表現しています。

それでは次回、基本型の応用編を解説します。

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