生け花の基本中の基本(草月流)

生け花

今回はブログでも型が有って無いような流派と紹介した草月流の基本型を紹介したいと思います。草月流の型は華道上級者向けのもので前回紹介した基本型がしっかり出来ていないと‘あしらい’に戸惑ってしまいます。

では早速説明していきましょう。下画像をご覧ください。(今後、役枝の説明では池坊及び遠州流の呼び名で説明していきます。)

生け花で重要な役枝である真(しん)。草月流では中心線より15度傾けます。往々にして真(しん)を傾けると作品全体の硬さを緩和することができます。小原流でもよく見られる形です。

続きまして副(そえ)を生けていきます。

副(そえ)に関しては中心線より45度の角度をつけて生けます。一般的な生け花流派では真(しん)は中心線に対して0度。副(そえ)は30度ですので草月流では真(しん)と副(そえ)をまんま、15度傾けたということになります。

次に体(たい)を生けていきます。

体(たい)においては中心線より75度と大きく角度を取っています。これは特に安達流・草月流など西洋花を早くから取り入れた流派によく見られる型で、派手めな西洋花を生けるのに今までのように45度から60度ではスペース的にもバランス的にも作品全体の均整が取れないのです。

草月流の基礎型は以上となります。皆さんもお気づきの通り作品としてあまりにも貧相ですよね。これから全体の肉づけをおこなっていくのですが詳しいあしらい方を草月では教えてもらえません。各自の感性に任せるということで殆どの草月流講師の方はフラワーアレンジメントを取り入れたあしらいを教えます。

しかし私はあくまで華道家として皆さんに和のあしらいを紹介したいと思います。次回はそのあしらい方法を詳しく紹介していきますので楽しみにしてください。

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