生け花の基本中の基本(遠州流 道具編④)

遠州流道具

今回は遠州流の道具紹介、第4弾としまして

くさび鋸(くさびのこぎり)なるものを説明していこうと思います。

この道具は遠州流独特の花材を曲げる技術に使う材料を作るのになくてはならないものです。ちなみのこの材料を楔(くさび)と呼びますがこの説明も後でお話ししていきますのでお楽しみに!

では早速‘くさび鋸’を見ていきましょうか。

下画像をご覧ください。

折りたたみ式のものが一般的です。伸ばしてみると…

少しぶれてしまっていますが刃渡り9cm位の小型の鋸です。ネットショップで調べてみると大体2500〜3000円位で販売しております。先程紹介した楔(くさび)を作るにはこの道具が必修で他のノコギリでは非常に難しいです。何故なら刃の厚みがこのくさび鋸、非常に薄いので細やかな部材の切り出しに最適なのです。

ここで皆さんが気になっている?と思われる楔(くさび)を紹介したいと思います。

下画像をご覧ください。

どうでしょうか。小さい部材ですよね😁

これを枝に差し入れることによって曲げていきます。

楔(くさび)を切り出した後の部材が上画像です。こうしてみると楔の形状がわかりやすいのではないでしょうか。遠州流ではこの楔を非常に多く使うのでその都度いける場合に楔を作っていくのは非常に手間のかかる大変な作業です。そしてこの段階で遠州流を断念される方が非常に多いのも現状です😭

では次に楔を実際に枝にはめ込むことによってどうやって曲げていくのかを説明していきましょう。

これまた画像がぼやけてしまって申し訳ありませんが、まず曲げたい枝にくさび鋸で切れ目を入れます。

上画像のように切れ目を入れます。

次に

切れ目に楔(くさび)を入れたものが上画像です。遠州流ではこの技術を駆使して独特な花型を形成していきます。ちなみにこのような技術を多用したら花材が直ぐに駄目になってしまうのではないかと懸念される方もいらっしゃるかもしれませんが、特に枝物に関してはその‘いけけ手’の技術にもよりますが花材の鮮度として無傷のものとそう変わりません。

以上をもちまして4回に分けて説明させていただいた遠州流 道具編は終了です。いかがでしたでしょうか。今のいけばなに比べたら非常に大変で面倒ないけばなかもしれません。しかしだからこそ面白いと思っていただける方が今後増えていったらこれ程嬉しいことはありません。

私は現在Facebook、Instagramやツイッターにて作品の公開やブログの更新通知などをしております。皆さんのご意見やコメント、今後の作品等に活かしていきたいと思いますので是非お待ちしております。

この記事が気に入ったら‘いいね’お願いします❗️
最新情報をお届け!
遠州流道具
Toji Suzuharaをフォローする
新生華道研究所

コメント

  1. Thanks for a marvelous posting! I seriously enjoyed
    reading it, you are a great author. I will make certain to bookmark
    your blog and will often come back down the road. I want to encourage
    that you continue your great writing, have a nice holiday weekend!

  2. cheap cialis より:

    It’s difficult to find knowledgeable people on this subject, however, you sound like you know what you’re talking about!
    Thanks

タイトルとURLをコピーしました