生け花の基本中の基本(遠州流 道具編②)

遠州流道具

今回は遠州流の根幹である道具、木密(こみ)について紹介していこうと思います。

ちなみに皆さん、木密(こみ)ってご存知でしょうか?

私はいけばな業界に長くいますが遠州流を勉強するまで全く知りませんでした。(私の経歴に関してはブログに既に書いておりますので気になった方は是非ご確認を!)

今では非常に貴重な部材で遠州流を習っている方の間では宝石と言っても過言ではないものです。

それでは下画像をご覧ください。木密(こみ)をお見せいたします。

どうでしょうか(笑)。

変わった木材の部材といった感じでしょ❗️

では裏の画像も。

最初の印象は、「これ、何に使うんですか?」でした!

この画像のみでこの部材の使い方が分かった方は是非遠州流を習ってください。華道遠州流をやるために生まれてきた方だと私はお墨付きを僭越ながらお与えしたいと思います。

どうでしょうか?

そろそろ答えの発表です‼️下画像をご覧ください。

これが答えです。遠州流の独特な器である薄端(うすばた)の内にある縁(ふち)にはめて使用する部材です。

この木密(こみ)、隙間が縦に3本走っているのが見て取れると思いますがそこに枝や花を挿していけます。一つの例を下画像に貼っておきます。

木密は足元を綺麗に、そしてある程度重い花材でも支えることができる優れもの。

この部材が真価を発揮した作品をご紹介。

いけばなを少しでも勉強された方なら分かると思いますが、木瓜(ぼけ)という花材をここまで傾斜させていけるのはまず他流派ではできません。木密(こみ)があるからこそできる表現です。

この木密(こみ)は現在作っている職人の方もおらず皆、自作等で対応しているのが現状です。(私は自作で対応しております。)

遠州流ではこのようにありえないいけばな表現を可能にするポテンシャルの高い流派です。やる気のある方であれば現在のいけばな業界を破壊する可能性だって私はあると思っています。

というわけで遠州流 道具編②は終了です。

いかがでしたでしょうか。遠州流に興味を持ち始めてはいないでしょうか?次回は第3弾として花小太刀の紹介です。これも現在のいけばな流派ではまず使わない道具ですが、使いこなせれば様々な用途及びスキルが身につきますので外せないものです。

是非楽しみにしてください!

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