生け花の基本中の基本(デザイン編)①

デザイン

今回は生け花やフラワーアレンジメントに限らず難しいと言われる花材の取り合わせの仕方について解説していこうと思います。

デザイン編の①では単純に調和のとれた配色について説明していきます。

調和のある配色にするには、色相(色合い)か色調(トーン)の2つの要素から考えていきます。これらの調和を頭の中に入れておくと実際に組み合わせを考える際にとても役立ちます。下画像をご覧ください。

これはヨハネス・イッテンの『12座標カラー』と呼ばれるものです。内側から3番目の環が純色になります。白を加えた2段階が内側に向かって、黒を加えた2段階が外側に向かって配置されています。以下これを用いた色の配色を説明していきます。

同一調和

一つの色相でまとめた統一感のある配色のこと。同じ色相の中で彩度や明度の異なる色の組み合わせです。同系色なので統一感があり、まとめやすいのが特長です。以下は図で表した同一調和の1例です。

類似調和

隣り合う色相やごく近い色相環上で40度くらい離れた色相との組み合わせです。柔らかい印象にまとまります。下図は1つのの例です。

対比調和

色相環上で180度(反対)の位置にある補色の組み合わせです。コントラストが強く、インパクトのある表現ができます。

スプリット・コンプリメンタリー

近似の2相とその180度(反対)の位置にある補色との3色相の組み合わせです。同系色にアクセントカラーを用いいた表現ができます。下図はあくまで一つの例です。

色相理論は覚えていて損はありません。色相環を頭の中に入れると、色合わせする指針が自己に形成されます。しかし気をつけなくてはならないのは花材は様々な色を有しているし、形や大きさ、質感などの色以外の要素で見え方が違ってきます。

色相理論は単なる入り口にすぎません。

生け花においては花材と根気よく長く付き合うことが必要となってきます。だからこそ基本はきちんと抑えなくては成長スピードに格段の差が生まれてしまいます。

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