いけばな(遠州流 基本型 内添え流し)

生け花

今回は遠州流の基本型で割と簡単と言われる基本型『内添え流し』をご説明していこうと思います。

まずは今回の作品の完成形から!

右手に約90°曲がっている枝が今回の主役である‘内添え’なる役枝です。遠州流の中ではあまり曲げをキツくしなくとも‘いける’ことが出来ることから、迷ったら私はこの型を使っています。

非常に便利な型ですので、他流派の方でも応用が効きますので是非使っていただきたいと思います。

では早速制作過程の紹介です😁

まずはお馴染みの真(しん)からです👊

今回は東海桜をメインの花材としてしました。‘いけた’当初はまだ花は咲かずに蕾のままですね。枝物の醍醐味は時間が経過するにつれ花が咲いてくる植物の生命を感じることが出来ることです。アレンジメントが『瞬刻の美』であるなら差し詰め‘いけばな’は『生命の美』であるのかもしれません。

次にお馴染みの行(ぎょう)の枝をいけます。今回が私のブログ初めての方は是非カテゴリーより遠州流道具をお調べください。遠州流の道具紹介から‘いけ方’に至るまで詳しく解説しております。

次にメインの‘内添え’ですね。大きくカーブを描くように楔(くさび)を打っています。頭が重いのであまり入れすぎると枝が折れてしまうので注意です!

お次は真(しん)に重ねる形で前添え(まえぞえ)をいけます。前添えの役割は真(しん)に華やかさを加えること。前の画像と比べれば一目瞭然ですね😀

最後に留め(とめ)をいけまして完成となります。

これが遠州流 基本型 内添え流しです。

いかがでしたでしょうか。

意外に簡単ではなかったでしょうか。しかしその分、誤魔化しが効かないので基本が非常に重要となります。‘いけばな’は特に日々の稽古を重ねたものだけが見ることのできる世界が確かに存在します。その域に到達した方々はもうこの世にはいないのかもしれません。

青山フラワーマーケットで安く販売されていた緑達を最後に‘いけて’今回の締めとさせていただきます。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました☺️

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