いけばな(自由花)

Plants art

今回はお正月に向けた松の‘いけばな’を制作していきたいと思います。

では早速、花材の紹介から!

五葉松です。盆栽でも使われるものですので馴染みがある方もいらっしゃるのではないでしょうか☺️

今回も遠州流の技法を中心に据えて、独自のアレンジを加えた作品に仕上げていきます。

まずは…

秘蔵の龍の彫刻が施された器を使用して縁起を担ぎましょう!ちなみに前に所有していた方の名前が『龍獏』という人でしたので尚のこと👍

まずはいつものように真(しん)からいけていきます。

これではただ挿しただけになってしまっているので『楔』の技術を使って、枝に表情をつけていきます。『楔』って何だろうという方は、カテゴリー(遠州流道具④)を参照してみてください。詳しく説明が書かれています。

まずは根本から右に枝を傾げていきます。

枝の中ほどより、今度は逆に左へと傾けていきます。今回は余り『楔』を入れずに、枝本来のラインを意識しながらいけてみました。

次は副(そえ)をいけていきます。

副(そえ)はあくまで真(しん)よりも短くいけるのが鉄則ですので注意してください。長すぎるとだらしない‘いけばな’になってしまいます。

お次は体(たい)です!

体(たい)は三本の枝の中では一番短いものですので基本的には控え目にいけますが、私はあえて枝の屈曲による表情をつけて‘遊び’の要素を作品に加えることにしています。

これだけでは新年を迎えるにあたり少し寂しいので、木瓜による華やかさを追加します。

今回の重要なコンセプトは遠州流の基本型を五葉松と木瓜とで独立して制作し、両者を重ね合わせた『重層美』を表現すること。

まずは木瓜をここにいけてから…

より作品の中心部を華やかにして!

まだまだやれることはあるはず。妥協はするな!

よし!最後の一本を右にいけて出来上がり。五葉松と木瓜の躍動感を重層的に表現してみました😁

皆さまにとって来年も良い年でありますように。心を込めて✨

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