今回は前回にに引き続き、遠州流 万年青をいけていきます。

こちらが遠州流の万年青をいける上での基本的な骨組みであることは説明しましたが、次に万年青の実をいけていきます。

万年青の実(み)は赤く密集した形で、いけばなで使用する際には葉で実を包み込むようにして使います。根元を華道用の針金で留めると、剣山(けんざん)を使用する際非常に刺しやすいです。

遠州流では実(み)を画像のように構図正面にいけていきます。赤い実が少しのぞく程度におさめると上品な作品になりますので、注意していけてみてください。

次に作品の横の広がりを構成するために、右側に内添え(うちぞ)という役枝をいけます。
ポイント
‘いけばな’全般に言えることですが、花材は正面でいけるよりも少し斜めの方向にいけた方が表情が出やすくなり、初心者でも上手くいけることが出来ます。

今回は贅沢にもう一つの実もいけていきます。遠州流で‘留め(と)‘と言われる役枝に使っていきましょうか😁留めの役割はこのブログ、遠州流編でも説明した通り作品全体を落ち着かせる‘へそ’のような役目を果たす重要なものです。ここでいい加減な仕事をしてしまうと作品全体もいい加減なものとなってしまうので、決して手抜かないでください!

少し分かりづらいかもしれませんが、実物(みもの)2花材のすぐ下に’挿し口‘を隠すために‘万年青の葉’で全体のバランスを考えながらいけます。
*挿し口:‘いけばな’でいう花材の根本の部分。特に針金等の人工物を使用した際は挿し口が見えると非常に滑稽な作品になってしまう。
また左側に行(ぎょう)と言う役枝を配して左右のバランスをとります。
これにて作品の完成です‼️では照明等自分なりの装飾で‘いけばな’をより個性的に仕上げていきましょう😁

ポイント
’いけばな‘は敢えてバランスを崩した状態から、バランスを形成していく非常に数学的な芸術です。色、形、器、場の雰囲気など様々な要素を組み上げて1つの作品へと昇華させていく。正に美意識の極地がここにあります。
コメント
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