
今回は新生華道研究所から‘いけばな’に対する新たなアプローチの紹介となります。
私は‘いけばな’を約15年、池坊・遠州流・草月流と経験してきまして『型』というものの意味合いを深く考えるようになりました。
では『型』とはそもそも何なのでしょうか。
南北朝から室町時代にかけて『花御会』の例に見るように、花瓶や盆など座敷に並べ立てられる器物が、日本人に大変珍しいものとして迎えられました。日本の‘いけばな’が形を整えて成立をするようになるのは、こうした中国からの舶載器物の流入に伴って、新しい武家たちの住居としての建築様式である書院造りの座敷が出来上がっていく過程の中でのことです。この書院造りの座敷空間が成立する前後に、現在では最も古い花伝書と言われる『花王以来の花伝書』が現れます。この花伝書は池坊家が所蔵しています。
すなわち『型』とは日本の古くからある座敷に合った‘花の飾り方をマニュアル化したもの’と言えなくはないでしょうか。
日本で‘いけばな’が戦後再び隆盛するのは、敗戦でのアイデンティティ喪失に対する一種の抵抗であったのかもしれません。何が言いたいかというと‘いけばな’自体が既に時代からは取り残された存在であったからこその結果ではなかったかと思うのです。
ただこの流れの中で素晴らしい‘いけばな’作家の方々も数多く現れました。その内の1人に天才 勅使河原蒼風(てしがわら そうふう)先生がいらっしゃいます。彼は有名な草月流の創始者であり、‘いけばな’を芸術の領域にまで到達させた‘いけばな’500年の歴史における正統後継者だと私は思っています。*その後、後継者は今のところ現れてはいません。
勅使河原蒼風先生の言葉にこういったものがあります。
花はいけたら人になる
今回はこの先生のお言葉を借りまして、新生華道研究所から新たな‘いけばな’の提案をさせていただこうと思います。

上画像はフランスのヴィンテージレースです。全て手縫いのもので実際に手に触るとその細やかな仕事に感銘を受けます。
今回はこのレースを使って、’いけばな‘に装飾をしていこうと思います。すなわち’いけばな’の服です。
私の中での『型』はまさに『人』そのもの。型=人です❗️

まだまだ始めたばかりの新たな試みですが、自分の『花』が見つかりそうです。
ご報告までに☺️
コメント
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